コロナ禍でも24時間営業を継続

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、食品スーパーにも短縮営業の波が広がったこの数カ月。瀬戸内商圏で展開するハローズは全店で24時間営業を継続した。「なんといってもこれが我々の最大の特徴。お客様にも〝開いているのが当たり前〟とあてにしていただいている」と佐藤太志副社長は破顔する。平時と変わらず「いつでも買える」便利性を提供するとともに、コロナ禍では買い物時間帯の分散を促し、「3密」を避ける効果も発揮。4、5月の既存店売り上げは前年比2桁増で推移した。

 非常時とも言える状況の中で、同社が24時間営業を継続できた背景には、独自に開発した強固な仕組みがある。その一つが深夜でも働きやすく負担の少ないオペレーションだ。夜間の作業は単能化し、常時10人前後を売り場に配置することで一人当たりの作業負荷を低減。勤務時間も2、3時間から希望でき、パート従業員は生活のスタイルに応じて無理なく出勤できる。元々夜間を希望する従業員は、昼は子供の面倒を見て、夫が帰宅後に働きに出る主婦などが多く、一斉休校が広がった折にも人手の確保に問題は出なかった。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから