日本唐揚協会は4月15日、日本一うまい唐揚げ店を決める「第11回からあげグランプリ」の結果発表と授賞式を開催した。今年の授賞式は新型コロナウイルス拡大の影響を受け、初の無観客で実施。ネットでの生配信形式で、「スーパー惣菜部門」並びに「唐揚げ店舗11部門」の各部門別の金賞・最高金賞を発表した。

 昨年新設された「スーパー惣菜部門」では、全国のスーパー130社がエントリー。厳正なる書類選考を経て、各エリアの63社(東日本24社、中日本22社、西日本17社)が試食審査会へ進出した。審査会では各社の惣菜担当者が駆けつけ、熱いプレゼンを披露。各審査員は、日本唐揚協会推奨の評価ポイントである「揚」「衣」「汁」「味」「量」に加え、唐揚げに対する熱意を評価する「熱」の合計6項目で審査し、選出を行った。

 金賞には合計24社が選ばれた。最高金賞にはエリア別に、イトーヨーカ堂の「北国ハーブ鶏の出汁唐揚げ」、平和堂の「じゅわ旨!! 生姜香る鶏もも唐揚げ」、フレスタの「ぶちうま! 藻塩と塩麹の広島ハーブ鶏唐揚げ」が選ばれた。また審査員特別賞として、とりせん、サミット、スター、野嵩商会が選出された。日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事は、「今年の傾向は『出汁前線、北上中』。これまで西日本においてメジャーだった出汁文化が全国に広がっている。またスーパーの唐揚げ全体が専門店と変わらないくらいまで進化しており、総じてレベルが高かった」と講評した。

 そのほか、「唐揚げ店舗11部門」では、全国894店舗のエントリーの中からSNSなどによる一般投票が行われた。総計19万9452票の投票が寄せられ、集計の結果、87店舗が金賞・最高金賞に輝いた。

 同協会のやすひさてっぺい会長は、「初のライブ配信での授賞式となったが、皆さんと一緒に受賞の喜びを分かち合えて嬉しく思う」と語った。またスペシャルゲストとして登場した彦摩呂氏は、「全国の飲食店をはじめ、唐揚げを作っている店舗の皆さんは本当に大変な時期だと思う。こうしたイベントを通して皆さんを応援したい」と新型コロナ拡大で苦しむ店舗に向けてエールを送った。

左から日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事、ゲストの彦摩呂氏、同協会のやすひさてっぺい会長
スーパー惣菜部門の試食審査会の様子