カスミは9月25日、茨城県結城市のフードスクエアカスミ結城店をリニューアルオープンした。同店は2000年、標準タイプのフードマーケット業態として出店。20年にわたり営業してきた店舗を提案型のフードスクエア業態へと一新し、「安全・安心」「健康」「即食」をテーマに600坪の食の専門店として利便性を高めた。

 立地は結城バイパス沿いのロードサイド。同じ道沿いにはとりせん結城店、ベイシアフードセンター結城店など有力スーパーもひしめくが、地元客のニーズ対応、ライフスタイル対応をどこよりも突き詰め、地域1番店を目指す。

 生鮮3品は品質にこだわってアイテム数を拡大した。青果では壁面に大きく地元野菜コーナーを設けたほか、タルトやトライフルなど店内加工のデザートを展開し、旬と鮮度を打ち出す。鮮魚ではまぐろをはじめ、1パック500円の刺身を豊富に並べ、地域1番の刺身コーナーを訴求。精肉では「ローズポーク」「茨城地養豚」など地場産の銘柄肉の品揃えを強化した。

 即食対応のデリカでは、国産の生原料を使い店内で焼き上げた焼鳥など、高品質な商品の品揃えを強めた。鉄板焼きコーナーを新たに導入し、茨城県産玉子を使用した新商品の玉子焼を大きく展開。そのほか店内焼き上げのお好み焼き、焼きそばも販売している。

デリカの新商品、店内焼き上げの玉子焼

 グロッサリーにおいても即食に対応し、時短調味料や冷凍食品の品揃えを拡大。また健康提案として、「グルテンフリー」「たんぱく質コントロール」「ビーガン対応」などの商品をコーナー化し、幅広い食のニーズに対応した。

 一方、生産性向上とお客の買い物体験向上を両立する施策として、有人レジは5台に抑え、フルセルフレジを6台設置。また同店はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)の公式アプリが提供する機能「スキャン&ゴー」にも対応。お客が自身のスマートフォンで商品をスキャンし、レジレスで決済する新しい買い物スタイルを提案する。なおスキャン&ゴー導入店は10月13日現在、カスミでは60店に拡大。11月からはUSMHグループのマックスバリュ関東おゆみ野店でも展開が始まっている。

 幅広い日常の食提案と最新のサービスを融合し生まれ変わったカスミ結城店。一連の取り組みにより年商20億円の達成を目指す。