シジシージャパンは1月22日、新春合同総会を開き、2020年度の活動計画を発表した。
新年度のテーマは「CHANGE!2020 進める深める新(あらた)める」。昨年度のテーマである「当たり前を総点検」を受け、20年は各政策を進め、深め、新めることに力を入れていく。堀内要助社長は「CGCグループは23年に創立50周年を迎える。ホップ、ステップ、ジャンプと段階を踏んでいくが、今年は『ステップ』の年。特に両輪である商品と販売を軸に、協業活動の価値を高めていきたい」と意気込みを語った。
まず商品面ではグループPBを強化。全国全店で定番化を進めていく対象商品を昨年の300品から400品に拡充する。商品の内容も見直していく。特に「CGC」ブランドでは添加物削減、こだわり原料の使用などで差別化を図る。「断然お得」、「ショッパーズプライス」ではおいしさを保ちつつ、競合に負けない低価格を追求していく考えだ。
健康意識が高まる中、改めて取り組むのが「食べて健康」の提案。20年度は「CGCオーガニック」と銘打つ有機商品をゴンドラ1本分、新規に開発する。さらに「お口の健康」にフォーカスし、歯間ブラシ、フロス、洗口液などをPBで開発、コーナー化を図る。併せてグループ店に広げている多目的スペース「ふれ愛広場」にて健康セミナー、栄養相談などを行い、お客の健康意識を引き上げていく。
海外調達も深掘りする。重点エリアと位置付けるベトナムからの調達を強化。バナナ、えびなどの原料調達はもちろん、現地でパスタソース、冷凍食品などを開発し、商品のバリエーションを広げる。また関税引き下げのメリットを生かし、米国、欧州からの仕入れも進めるとした。
堀内社長がNBメーカーに協力を求めたのが、商品パッケージのコンパクト化で売り場や物流の効率化を図る「スカスカ撲滅運動」だ。堀内社長は「無駄なパッケージ、空気だらけの商品は今後CGCの商品選定会から外したい」と話し、取り組みの本気度を示した。
一方、販売施策ではレシピ動画や試食など、お客の5感に訴える活動で商品認知の向上を図る。また販売の徹底に向けた補助ツールとして、従業員向けのCGCアプリを開発。商品情報や成功事例の共有化に活用する構えだ。
そのほかの協業項目では、物流においては在庫拠点の集約、配送頻度の見直しなどで引き続きコスト低減を推進。またキャッシュレスポイント還元の影響で独自電子マネー「コジカ」の利用が高まっていることから、加盟企業へのコジカ導入、機能強化の取り組みを今まで以上に加速していくとした。
(トップ画面は、20年度の方針を語る堀内要助社長)