ローソンは7月15日から手巻きおにぎりを刷新する。機械を入れ替え、よりふんわりとした食感が味わえるようにする。同社が手巻きおにぎりを刷新するのは2012年以来13年ぶり。

ローソンのおにぎりの製造工程では、成形前にご飯を一定量ずつシート状にする。今回、この工程でご飯にかかる圧力をやわらげる改良を実施。お米の粒立ちを良くし、ふんわりとした食感を実現した。

手巻きおにぎりの定番品6品のうち、「シーチキンマヨネーズ」と「炙り熟成紅鮭」の2品については製法から見直しを図った。シーチキンマヨはお米に具が染み込むのを抑え、より具材感が感じられるようにした。紅鮭は鮭の身を直火で炙ることで香ばしさを高めた。また今回のリニューアルに合わせ、三島食品のふりかけ「ゆかり」を混ぜ込み、具にしば漬けの梅肉和えを詰めた新メニュー「ゆかりごはん」も同日から発売する。

定番品の価格はこの度、約1割程度値上げする。金額の積み上げはもちろん、販売数量アップも見込みながら、手巻きおにぎりのリニューアル効果をカテゴリー全体に波及させていく狙い。売り上げ目標は、おにぎりカテゴリー全体で発売初週に前週比で約1割増、7月度に前年比で約2割増を掲げた。
農林水産省によると、2024年のおにぎりの消費支出額は20年比で約3割増加。おにぎり専門店の数も20年比で約7割増え、これがおにぎりの市場拡大を牽引しているという。ローソンの商品本部 デリカ・厨房部の内田恵美シニアマーチャンダイザーは「まだまだチャンスのあるカテゴリー」と話し、今後は海苔の高騰の影響で開発が進む直巻きおにぎりについても、種類を見極めながら刷新を図っていきたいとした。
