ローソンは1月6日、竹増貞信社長の新年の挨拶を公表した。

 同社は今年、創業50周年を迎える。同時に「100周年に向けたチャレンジ元年」でもあるとして、竹増社長は社員に向け、「なぜローソングループで仕事をしているのかを改めて自分自身に問いかけてほしい」と投げかけた。

 足元では、コロナを機に進めてきた国内コンビニ事業の店舗改装、商品刷新、物流改革などの効果が表出。また、グループ各事業の取り組みも奏功。中期定量目標「LAWSON Group Challenge 2025」を2年前倒しで達成したことについて、竹増社長は手応えをにじませた。

 一方で、「ゆでガエルに注意」とも強調。「お客様は売り場を通して我々の慢心や油断を感じ取る」「現在の売り場は過去の発想。業界は過去であり、お客様が未来」「良い時には慢心しがちであることを自覚し、常にお客様や環境の小さな変化を見逃さず、前に進んでいくことが重要」と警鐘を鳴らした。

 新たな取り組みとしては、昨年9月、三菱商事と50%ずつ持ち合う形で株主となったKDDIとともに、販促、デジタル活用などでの協業を一層強める姿勢を示した。