ローソンの株式が7月24日で上場廃止となり、コンビニ大手3社のうち上場企業はセブンイレブン・ジャパンのみとなった。ローソン株については4月25日にKDDIによるTOB(株式公開買い付け)が成立しており、今後は三菱商事とKDDIが50%ずつ保有する。
KDDI傘下となったことで、今後はローソンのリアル店舗とKDDIの通信技術を掛け合わせるなど、利便性の強化や新たなサービス創出に取り組む方針だ。
6月19日に行われたKDDIの第40期定時株主総会では、同社の髙橋誠社長兼CEOが「今後は3社で連携し、コンビニを起点とした新たな価値の共創に取り組んでいく」と力を込めた。
新たな付加価値創出の具体例として挙げられたのは、全国に約1万4600あるローソン店舗の立地を生かした「基地局」「ドローン」「防災」「発電」といった取り組み。また、KDDIは会員がさまざまな特典を受けられる「auスマートパスプレミアム」を今秋を目処に「Pontaパス」へリブランドし、クーポンやポイントなどの特典を強化。サービス向上により、現在1500万の会員基盤を2000万まで拡大することを目指す。
(冒頭写真は2月6日の資本業務提携発表会見の様子。右が髙橋誠KDDI社長、中央が竹増貞信ローソン社長、左が中西勝也三菱商事社長)