ローソンは6月3日、随意契約で申請している政府備蓄米の受理が下り次第、1kg税別360円、2kg同700円で全国のローソン店舗で販売すると発表した。

 都内で行われた会見にて、竹増貞信社長(冒頭写真右)が語った。ローソンは2021年産のいわゆる“古古古米”500トンを随意契約で政府に申請している。申請の受理が下り次第、精米施設に入荷される予定となっており、「入荷後最短3日で一部店舗に、1週間で全国の店舗に供給する体制ができている」(竹増社長)とした。

 また、7月初旬をめどに、市場で調達した古米を使用したおにぎりを関東限定で発売することも明かした。古米を「ヴィンテージ米」と銘打ち、例えば2023年産であれば「Vintage 2023」とパッケージに記して展開する。種類は塩にぎりで、価格は税別120円前後を予定している。手軽なおにぎりで消費者に古米を味わってもらうことで、古米への抵抗感をなくす狙いもあるとした。

 ローソンは6月14日に創業50周年を迎える。50周年にちなんだ価格据え置き50%増量キャンペーンなどを実施する傍ら、竹増社長は「節目を機に社会課題の解決もさらに前進させたい」と強調。その一環として、「今般の状況も捉え、まずはお米・おにぎりでサステナブルな『食』の循環を目指す」と力を込めた。

 8月5日からは、食品ロスの削減に向け、値引きシールが添付されたおにぎり販売1個あたり1円を寄付する「FOOD GOOD SMILE」の取り組みも実施する計画だ。

備蓄米パックと、古米をつかったおにぎりのイメージ