本社最寄りの麹町駅前店で最新実験を開始

 セブンイレブン・ジャパンの社内チーム「省人化プロジェクト」が、加盟店の人手不足解消に向けた実験を矢継ぎ早に打ち出している。昨年3月の発足からわずか4カ月後、「省人化テスト店舗」の1号店として町田玉川学園5丁目店(東京都町田市)を改装オープン。作業にかかる時間と従業員の移動距離を一つずつ計測した上で店舗を設計し、これまでにない店舗運営の効率化に乗りだした。12月には町田の店から得た知見を踏まえ、さらに改良した2号店として麹町駅前店(千代田区)を改装オープンした。同店はセブン&アイ本社内に入居する店舗を除けば、本社に最も近い店舗。ここに省力化・省人化の最新の取り組みを集約することで、実証実験の拠点に据えている。
 

 麹町駅前店に足を踏み入れると、まず目に飛び込むのがずらりと並んだフルセルフレジだ。改装前に6台あった有人レジを4台に減らし、新たにフルセルフレジを5台導入。しかもそのうち3台はキャッシュレス専用にした。ここまでキャッシュレスにするのは同社でも初の試みだが、「都市部の事業所立地ならば利用率が高いと判断し、実施に踏み切った」(西海憲孝省人化プロジェクトリーダー)という。1等地だけに同店の客数は同社平均と比べてもかなり多く、特に朝の時間帯は混雑のピーク。それでもこうしたレジ体制により、全体のお客の6割ほどがセルフレジに流れ、「待機列が短くなったのが目に見えてわかる」(西海プロジェクトリーダー)ほどの効果が出ている。
 

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