これまでとは異なる飽和感が漂う過密ぶり

 セブンイレブン・ジャパンは今年11月、創業50周年を迎える。東京都江東区に1号店を開いて以来、コンビニ業界を牽引。50年の長きにわたって業界首位を維持し、なおかつ国内最大の小売業となって久しいその足跡は、コンビニのみならず日本の小売業の進化と革新をリードし続けるものであったと言えよう。

 黎明期から今日までトップを走り続けて迎える大きな節目に花を添えるのが、足元の業績だ。コロナで人流が激減。セブンイレブンも大きな打撃を受けたが、2023年2月期は平均日販、店舗数、全店売上高のすべてがコロナ前の19年度を上回った。平均日販は67万円、店舗数は2万1402店、全店売上高は5兆1487億円となり、いずれも2位のファミリーマートとの差を19年度より広げている。「コロナでセブンの強さが一段と浮き彫りになった」という声が、大手食品メーカーからも聞こえる所以だ。

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