第7次中期経営計画のスローガン「New ACCESS Way 2020 進化・創造」をテーマに掲げ、日本アクセスは1月22日、23日の両日、「総合展示商談会春季フードコンベンション」を東日本の取引先を招待し、さいたまスーパーアリーナで開催した。西日本向けは1月16日、17日の両日、インテックス大阪で開催した。亀岡正彦取締役は、「第7次中計達成に向けて商品開発の強化を図る」と力を込めた。


 その重点テーマの一つであるPBの強化では、米飯やカレー、スープなど健康軸で開発した「からだスマイルプロジェクト」を提案(冒頭写真)。昨年9月から発売を開始し、取り扱いが増えて年間売上高目標の2億円は予定通り達成する見込みだ。さらに同社の販売力が強いフローズンの売り場活性化策では、Doleブランドの冷凍果実に加え、JA全農(全国農業協同組合連合会)と国産の冷凍野菜シリーズのPBを今年の夏秋頃から販売を開始する。好調な冷凍野菜市場に安心の国産の全農野菜で美味しさを打ち出す。またレシピ動画サービス「クラシル」のシェフが開発したオリジナルキットの販売も予定している。

全農ブランドから国産の冷凍野菜のPBを打ち出す

 第7次中計の「次世代ビジネス戦略」では、変化の激しい消費者の購買行動に対して、メーカーと小売業の次世代マーケティングを支援する「情報卸」の取り組みを紹介。メーカーの広告やクーポンを取りまとめ、ダイナミックプライシング、ギフトウェブ予約システム、販売動向チェックアプリ、コンテンツ配信などを小売業に提供。中でもダイナミックプライシングでは価格ではなく、ポイントで差をつけることでターゲットに効果的に購入を促す狙いだ。またネットビジネスではアマゾンのマーケットプレイスに「Smile Spoon」の販売店で昨年出品し、メーカーの正規品を820品まで扱っている。

「生鮮・デリカ事業」では農産、水産、畜産を強化。「儲かる生鮮」をテーマに、鮮度感と手作り感のある儲かる生鮮やメニューを提案。サーモンネギトロ巻きや、差別化できるマグロを使った惣菜のほか、輸入フルーツ、工場野菜、多彩な北海道産直送じゃがいもなどを紹介した。また、乾物・乾麺、酒、菓子のドライカテゴリーでもフルライン卸としてそれぞれのブースを集中展開した。

 出展メーカーは、西日本会場が520社、東日本会場が600社で、それぞれの来場者数は5000名、1万1000名を招待。なお東京オリンピックが開催されることから、次回の秋季商談会は西日本会場のみの開催となる予定だ。