夏のシーフードをキーワードに限定3商品を展開
「夏はやっぱりシーフード」をキーワードに、日清食品は主力カップ麺「カップヌードル」を通年商品として打ち出し、夏のカップ麺売り場の活性化を図る。1984年7月の発売から35周年を迎える「シーフードヌードル」の夏季限定商品として「カップヌードル レッドシーフードヌードル」と「同 シーフードヌードルぶっこみ飯」を7月8日に発売。さらに35周年記念限定商品では「同 トムヤムシーフード味 ビッグ」を7月15日から展開している。
2013年の発売以降、毎年夏限定メニューとして厚い支持を集めている「レッドシーフードヌードル」は、カップヌードルの特長であるしなやかでコシとつるみのある麺と、ポークと魚介のうま味をきかせたシーフードスープを、唐辛子、粗挽き黒こしょうで辛口にアレンジ。夏場に食べたくなる本格辛口の味に仕立てた。7回目となる今年は35周年記念のロゴ入り限定パッケージを採用。夏場において、シーフードヌードルの牽引役となっている。
「シーフードヌードルぶっこみ飯」は、魚介のうま味をきかせたスープをベースに、フライ麺の香ばしい風味を加え、細部にまでこだわってシーフードヌードルのスープの味わいを再現。具材には卵、カニ風味かまぼこ、キャベツ、イカなどを加え、ライスが一体となった 〝罪深き、うまさ〟が味わえる。
さらに「トムヤムシーフード味 ビッグ」は、シーフードヌードルと、本場のトレンドを取り入れた病みつきになる味わいで人気の「トムヤムクンヌードル」を組み合わせた。シーフードスープに、レモングラスとライムリーフの爽やかな香りと〝辛うま〟な味わいが特長のトムヤムペーストがベストマッチした「流通得意先様からの評価が非常に高い」(営業戦略部)という自信作だ。
プロモーションでは、「夏はシーフード」をキーワードに、大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」を制作した新海誠監督の新作「天気の子」とタイアップしたテレビCMを放映開始。テレビCMでは、食べ方提案として、「2分で食べてもうまい。」を訴求していく。これまで日清食品では、カップヌードルがお湯入れ3分後に食べることを商品の完成形として設計してきたことから「3分」を推奨してきた。その一方で消費者からは「2分でもおいしく食べられる」という意見も多いことから、お湯入れ後「2分」での食べ方をメッセージとして伝え、「カップヌードル」の食べ方の多様性を広げる。
「同 しお」、「同 欧風チーズカレー」の「新時代スタンダード」商品に加えて、「レッドシーフードヌードル」「シーフードヌードルぶっこみ飯」「トムヤムシーフード味 ビッグ」の投入により、夏場でのカップ麺需要の一層の喚起を図る構えだ。
東京五輪公式パートナーとして開催まで1年キャンペーンを展開
昨年60周年を迎えて、過去最高の売上高を記録した「チキンラーメン」は、今年も新たな一手を打ち出す。8月25日のチキンラーメンのバースデーに際し、例年実施している店頭施策と併せて今年は「ひよこちゃん」の友だちとして「うしこちゃん」「ぶたこちゃん」の新キャラクターを登場させる。キャラクターに連動した新商品の発売も検討しており、最大限に盛り上げていく。
そして、この8月は来年開催される東京五輪まで、あと1年の節目となる。16年に東京五輪のオフィシャル麺パートナーとなった日清食品は大会成功に向けて、店頭でもキャンペーンを実施。店頭を盛り上げていく。
日清食品は袋麺やカップ麺の夏のニーズ喚起を図りながら、「100年ブランドカンパニー」の実現に向けた取り組みを加速させていく方針だ。