CGCグループの総年商5兆3122億円、総企業数202社、総店舗数4521店(2025年8月1日時点)。中堅・中小スーパーが集う協業組織として押しも押されもせぬ地位を占めるようになった。活動内容は、商品開発、物流、情報システム、営業支援。だが中でも創業以来掲げてきた「商品こそすべて」では、環境配慮とコスト削減の二つの課題をクリア。こうした商品開発の実現は、CGCの成長を端的に物語るものと言えるだろう。(インタビュアー・栗田晴彦)

コメ不足に協業の原点で迅速に対応

 ―― 備蓄米の販売では、協業の力が存分に発揮されたと聞いています。

 松本 話は江藤(拓)前農林水産大臣の時まで遡るんですけど、備蓄米は最初は一般競争入札でしたよね。我々はこれにも参加したんですが、農水省にシジシー(CGC)は実需者(小売業)じゃないから供給できないと言われたんです。それで堀内(淳弘)代表と農水省に伺いまして。CGCはスーパーの三徳が呼びかけて全国のスーパーが出資して立ち上げた小売業主宰のコーペラティブチェーンで、地域のスーパーの集まりだということを縷々説明して理解を得たんですね。

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