チェーンとしての個店経営を強めていきたい

 創業130周年を迎えた今期は、「ヤオコーの良いところをより強く」をテーマに掲げて取り組んできましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により大きな影響を受けました。上期は巣ごもり需要で売り上げが大きく伸長した半面、コロナ対応を最優先したため、商品や旗艦店づくりに向けた新しいMD開発が計画通り進んでいない。そんな中でも、PBでは日配のカレーうどんなどのヒット商品も出ています。立て直しを図っているベーカリーでは、ピザ生地をセンターで作って販売。高い品質が支持されて大きな売り上げを作れるようになりました。

 来期は、ウィズコロナからアフターコロナへの移行期になると想定。コロナ対策を続けつつ、新しい日常が構築されていく年になると見ています。延期された東京五輪が実施される予定なので、内食需要にチャンスがあるはずです。

 その一方で、節約志向がさらに強まり、二極化がさらに顕著になるとも見ています。この数年、ヤングファミリーの獲得に取り組んできましたが、こうした層の節約志向にしっかり対応すると同時に、ミドルからシニアまでの「ちょっといいものを食べたい」というニーズにも応えるなど、メリハリをつけた対応がより一層求められるでしょう。

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