プラグインショーケースの販売と保守管理を行うレイテックが、初のオリジナルプラグインショーケースを発売する。その名も「レイ-ザ・スタンダード」だ。今夏の発売を予定している。

「業界の新しい標準機となるショーケースを作りたかった」(レイテック担当者)。その思いを名称のスタンダードに込めた。商品特徴はまず見た目の高級感だ。従来のプラグインショーケースはホワイトが多かったが、今回はブラックの塗装鋼板にアルミフレームを採用することで、締まった印象を与える。

 次に3種のデザインだ。まず縦の開閉ができるプッシュ式ガラスを採用した「アーバン」、スライドガラスを採用し横で開閉ができる「レトロ」、両面からの開閉が可能なコンパクトタイプの「エラ」の3タイプを用意。数が売れる商品を入れるので開閉を楽にしたいならアーバン、中の商品をよく見せたいなら大開口ガラスのレトロがおすすめだ。昨今のスーパーの広い冷凍食品売り場にも対応し、通路にアーバン、エンドにレトロを組み合わせるマルチアイランドも可能。エラは連続してライン形成ができるほか、単独での設置も可能で、ドラッグストアや道の駅などの狭小スペースでも導入しやすい。

 そして最も気になるのが消費電力だ。レイ-ザ・スタンダードは低消費電力性能を追求し、国内他社の冷凍機内蔵型オープンショーケースと比べて88%も電気使用量を削減。同社がこれまで扱ってきた従来品と比べても33%削減する。これを年間の電気代で比較すると、国内他社のショーケースと比べて約20万円、同社が扱ってきた従来品と比べても約2万4500円の削減となる。

 それでいてレイ-ザ・スタンダードの価格は同社従来品の価格を下回るという。初お披露目となった今年2月開催の「スーパーマーケット・トレードショー2025」では、「多くのお客様にご期待をいただいた」と担当者は破顔する。

 レイ-ザ・スタンダードと並んで、レイテックはドイツメーカー製造の「LIEBHERR(リープヘル)」も引き続き取り扱う。レイ-ザ・スタンダードがその名の通り、スタンダードモデルとすれば、リープヘルはハイエンドモデル。レイテックはこの2機種で、拡大する冷凍食品ニーズに応えていく。