ロピアなどを展開するOICグループは3月28日、神明ホールディングスと株式譲渡契約を行い、食品加工メーカーのコメックスが同日付で傘下入りしたことを発表した。

 1978年創業のコメックスは約30種類のコメ、約20種類の酢や100を超える炊飯工程など、用途やニーズに合わせて炊き分ける技術を有する「炊飯の匠」として、酢飯、炊き込みご飯、おにぎり用の塩飯など、多様な商品を展開している。今後は同社の技術やノウハウを生かし、ロピアにおける画期的な惣菜や新商品の開発、事業やサービスの創出などにつなげる考えだ。

 また、将来的にはコメックスで製造した米飯加工品をロピアで販売するだけではなく、「カオマンガイ・パエリア・ビリヤニなど、世界の炊き込みご飯の惣菜開発」「台湾など海外のロピアで、日本食に合ったおいしい米飯惣菜や現地の人々に合わせた米飯惣菜の提供」など、国内外でグループ全体のシナジーを生かした展開も計画する。

 また、OICグループは26日、新たな経営理念とコーポレートロゴ(冒頭画像)を発表した。新経営理念は「おいしいは、人が生きる力」から始まり、「おいしいは、日常のなかの楽しさ・感動。おいしいは、食と生活を変える力。おいしいは、人と人をつなげる力。おいしいで、人の『生きる』を後押しする。私たちは、OICグループ。」と続く。

 新コーポレートロゴでは、日本にしかないカタカナの「オイシイ」を印鑑風のデザインに入れ込むことで、世界中で「おいしい」を合言葉にする食体験の提供を表現。色はロピアカラーを継承した。