今も自分で配送車両を運転するという。トラックドライバーとしてスタートし、今も現場に立つ叩き上げのトップだからこそ、ラストワンマイルの課題と解決策をしっかり見通し、着実な手を打つことができるのだろう。ラストワンマイルに従事していたものならではの、買い物弱者の社会課題解決。弱者に優しい受け取りを今も追求している。(インタビュアー・栗田晴彦)
サブちゃんの女性版主婦の方を雇用
――トラック運転手の残業時間が制限されて丸1年。2024年問題の現状はどうですか。
河合 24年問題は5年前から分かっていたことですよね。ですので私どもセイノーグループで言いますと、5年前から対策を進めて、西濃運輸が行う企業間物流ももう対応は終わっています。長距離の場合は途中でスイッチして日帰りにするなどの策を講じていますので、人がいなくて運行できないといったことは現時点ではありません。ただ私どものような特積み(特別積合せ貨物運送)事業者はこうした体制を組みやすいんですが、やっぱり難しいのは中小の事業者さんで貸切便をやっておられるところです。