コロナ禍で業務用酒販店が苦境に陥った2020年5月、カクヤスは福岡市を地盤とする同業のサンノー、そして12月には同じ福岡市が地盤のダンガミの株式を取得、子会社化している。コロナで苦しんだのはカクヤスも同じ。ではなぜ同業の子会社化ができたのか。それは業務用酒販店の機能の一つ配達を物流会社顔負けのビジネスに仕上げたことにある。苦境が続く業務用酒販店再編の受け皿となる気配も見えてきた。(インタビュアー・栗田晴彦)
宅配も個人店も増やせる物流を構築
――23年3月期は3期ぶりの黒字になりました。人流回復で業務用も一気に戻っているのですか。