能登半島地震の被災がどれほど甚大で深刻なものか、現地の人しかわからない。荒木社長の話を聞くほどにそれを痛感させられる。荒木社長の被災地北陸地方への愛着は、自らの出身カナカンの地元ということもあるが、同時にトモシアが目指す地域密着、深耕とも重なる。その戦略を掲げ製配販との取り組みに力を注ぐ。(インタビュアー・栗田晴彦)
頑張れ能登で被災地商品を積極販売
――北陸全域をカバーするカナカンは、能登地方ではシェア9割弱を持っています。地震の被害も甚大だったのでしょうか。
荒木 七尾市の常温センターは天井は落ちるわシャッターは崩れるわの大きな被害を受けましたし、少し離れた金沢や富山地区のセンターも酒など瓶物を中心に10トン車何台分もの商品が破損しました。ただ私ども能登地区にも従業員が沢山いるんですけど、幸いなことに全員無事だった。それが何よりで、センターの被害など知れています。