ホームセンターのカインズとDCMは2月17日より、物流会社の高末とともに東海エリアで共同配送を始める。店舗納品を共同配送することで、空車トラックの走行距離・走行時間の短縮やドライバー不足の解消、CO2排出量の削減に努める。

 2023年の夏頃から両社で協議や実験を進めてきた。その中で24年3月に稼働したカインズ桑名流通センター(三重県桑名市)とDCMの大府商品物流センター(愛知県大府市)が、共同配送の効果を生み出しやすい位置にあり、ともに委託先が高末であったことから共同配送の実現に至った。

 従来カインズとDCMはそれぞれのセンターから店舗へ商品を配送後、トラックが空車状態でセンターに戻っていた。17日以降は中京エリアの愛知、岐阜、三重、滋賀の4県において、火~土曜日の週5日間、 26運行(カインズ6店舗、DCM22店舗)を共同配送にする(ルート図参照)。これにより空車状態での走行距離や走行時間が短くなり、CO2の排出量についても1カ月に約2.8トン、年間で約33.6トン削減される見込みだ。