ほっとひと息でお茶を1杯は習慣になっている。だがそのお茶は、急須からでなく、ペットボトルからが主流。そこに一矢、急須で淹れたお茶のおいしさを伝えようというのが、300年以上の歴史を持つ山本山11代当主の山本奈未氏。米国での生活が長かったせいか、それとも持ち前の性格か。明るく現代風のアップデートを仕掛け続けている。(インタビュアー・栗田晴彦)

急須で淹れたお茶の体験の場を提供

 ――山本山と言えばお茶と海苔の老舗企業ですが、お茶は消費者の「急須離れ」が進んでいます。

 山本 簡便志向でおっしゃる通り、急須でお茶を飲む方は少なくなっています。実際、家庭用緑茶はペットボトル飲料の需要が拡大する一方で、リーフ茶は減少していて、市場のもう約7割をペットボトル飲料が占めています。そうした中でも最近、結構ショックだったことがありまして。新入社員に「お茶を飲みますか」とお聞きすると、皆さん「飲みます」と答えてくださったんですが、ペットボトルのお茶をコップに入れて電子レンジでチンして飲むと明るく言われた方が(笑い)1人ではなかったんですよね。

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