創業が天保12年(1841年)。山梨県甲府市に根を下ろし、200年にわたり商いに精を出してきたオギノも、ここ4~5年は人口減少と競合激化の荒波に揉まれている。立ち向かうのは、創業家40代の若社長。慎重に言葉を選びながらの受け答えだが、言葉が弾んだのは、自らが携わった甲府青果の取り組みと、PBセレクトの成功事例。若さと誠実な人柄が滲み出た。(インタビュアー・栗田晴彦)

ロピア、コストコと直接競合しない

 ――28年ぶりのトップ交代で、今年5月、社長に就任しました。次代を担う新社長として、どうオギノの舵取りをしていきますか。

 荻野 将来をしっかり見据えながらも、あまり焦らず着実にやっていこうと思っています。これまでも専務取締役営業本部長として経営の一翼を担ってきましたし、今年3月から新中期経営計画もスタートしていますので。これは専務の時に策定したんですが、若い世代を中心にみんなで議論しながら一緒に組み立ててきたんですね。ですからまずはこれを着実に実行することで、次につなげていきたいと考えています。

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