ポッカサッポロフード&ビバレッジは3月9日、誕生30周年を迎える即席スープ「じっくりコトコト」ブランドをリニューアルし、箱シリーズから「感動コーンポタージュ」「旨深クラムチャウダー風」「濃醇海老のビスク」「 甘熟かぼちゃポタージュ」4品を新発売する。

「じっくりコトコト」をリブランディングする 従来品でも人気の味4品を発売する

 「じっくりコトコト」は、素材そのものの旨味や味わいを追求し、インスタントでありながらも手作りのような洋風スープを実現。これまで300種類以上の商品を発売した同社の看板ブランドだ。

 今回のリニューアルについて、同月4日に開催された「スープ事業戦略説明会」に登壇したマーティング本部 ブランドマネジメント部の小笠原千春担当部長(冒頭写真・中央)は、「箱シリーズを中心にスープを食べる機会を創出していく」と強調。地球温暖化を背景に、“寒い冬に暖かいスープを飲む”シーンが縮小傾向にある中、同ブランドでは「家でこばらを満たしながらほっと一息つきたい」「本格的な1品を手軽に食べたい」など、暮らしの中で自然な需要喚起を目指していく。同じくブランドマネジメント部の佐々木恭子氏(右)は、ブランド全体の“高付加価値化”を目標に掲げ、「さくっと飲む(だけの)即席スープというイメージから脱却する」と力を込めた。

 新商品4品は、ベースとなる素材に加え、独自開発をした特製のブイヨンとクリームで、濃厚で奥深い味わいが楽しめるのが特徴だ。例えば、「感動コーンポタージュ」は原料と配合にこだわりを発揮。独自開発した新規原料「特製コーンパウダー」を採用し、フレッシュなコーンの味わいと香りを実現した。また、従来品よりコーンの量を増やしたことで食べ応えや食感も向上。研究開発本部 商品開発研究所の加藤有美担当部長(左)は、「素材が持つおいしさに丁寧に向き合い、目指すおいしさを実現した」と胸を張る。

 パッケージは、従来品と比較して“段上感”を強調。単にシズルを大きく打ち出すのではなく、スープから立ち上がる湯気や、じっくりコトコトならではの“とろみ感”など、立体的なデザインを重視した。また、今回こだわった商品名についても、それぞれの味を表現する漢字2文字が前面に出るよう設計し、じっくりコトコトブランドが「生まれ変わったことを伝えている」(佐々木氏)

 販促施策は、店頭を活用した商品認知・トライアル購入の最大化を図る。「1食サンプリング」を20万食分計画するほか、新生活・朝食フェアを展開予定。「まずは味を知ってもらうことから」(小笠原担当部長)始める方針で、現在営業部門での商談がスタートしている。

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは、「おいしさで食事や生活のクオリティを上げる」という独自のコンセプトで即席スープの新たなポジションの確立を目指す。