ブランドの多角化を見直し「肌不調」を解消する強いブランドを目指す

 ファンケルは5月8日、2024年3月期決算と、26年度までの第4期新中期経営計画「再興2026」を発表した。23年度業績は国内事業の成長によって過去2番目の利益水準まで回復し、増収増益となった。一方で同社は健康被害が報告されている小林製薬の紅麹原料は使用していないものの、紅麹を使うサプリメントで定期購入の解約などがあり4億円の減収になった。島田和幸社長は決算会見で「報道直後は問い合わせや解約が殺到したが、4月下旬以降は報道前と同様に鎮静化している」と語った。

 23年度の売上高は前年比7%増の1108億円、営業利益は同60%増の125億円だった。メイク落としの「マイルドクレンジングオイル」シリーズの新商品などが好調で化粧品事業の売上高は6.5%増だった。栄養補助食品は9.7%の増収で「大人のカロリミット」などで広告宣伝を強化した効果が出た。さらに直営店舗のインバウンドの売り上げは24.3億円だったが、24年度は41億円とさらなる拡大を計画している。

ブランドメッセージを「なにげない感動をずっと。」に再定義した

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