最先端のデジタル機器やコンテンツを導入した体験型施設で、ファンケルが「美と健康」の新たな可能性を示した。8月7日、創業40周年を迎えるファンケルは40周年事業の一環として旗艦店「ファンケル 銀座スクエア」(東京都中央区)を全面リニューアルオープンした。

「美も、健康も、新しい体験。」をキーメッセージに、個人の健康や肌の状態に合わせたカウンセリングやサービスを拡充。デジタル機器を活用したセルフチェックで自分に合った化粧品やサプリメントを探すこともできる。またイベントやセミナー開催などの多様なコト体験や飲食スペース、特別なお客に向けた専用ラウンジも用意。新型コロナウイルスの影響で店頭への誘導が難しい中でも体験型の設備を充実し、ブランドや企業コンセプトの発信地としての位置づけを強化していく構えだ。

 建物は地上10階から地下1階までで、メインの1階から4階は、ファンケルの免税対応、化粧品、健康食品の各ショップとアテニアショップおよびボウシャを展示した。

 体験・カウンセリングでは、7階の「元気ステーション」でゲーム感覚で身体のバランス感覚や反応速度など6つのデジタルコンテンツを無料で楽しめる。6階の「パーソナルカウンセリング ヘルス」では、「食事・運動・休憩」をテーマに3D動作分析センサーなど最新機器を使い、管理栄養士などの専用スタッフがパーソナルカウンセリングを行う。オーダーメイドサプリメント「パーソナルワン」を先行で販売。5階の「同 ビューティ」では、美の知識と技を身につけたビューティアドバイザーが多角的に肌測定し、個人の肌に合わせて今と未来の内外美容を叶えるビューティカウンセリングを行う。ヘルスとビューティのフロアはいずれも予約が必要で有料となる。

 飲食フロアでは、ファンケルの発芽米も使いながら、美と健康を意識したメニューを提供。従来よりもスペースを広げた。9階の「創作料理 FANCL令和本膳」では熟練の料理人がお客の要望に合わせた料理を提供する。8階の「フォレストカフェ」では、環境に配慮したコーヒーや健康ドリンクを提供。400円で本格コーヒーを楽しめる。地下1階の「ブラウンライス ミイルズ」では、玄米イタリアンレストランで、すべてのメニューをグルテンフリーで提供する。ファンケルではリアルの接点に重点を置きつつ、コロナ下でも体験の場を提供することで集客の柱につなげる。

(冒頭写真は、ゲーム感覚で身体の状態が分かるデジタルコンテンツなどを無料で提供する体験型コーナー)