ファンケルは5月10日、2021年度を初年度とする3カ年の第3期中期経営計画「前進2023」(23年度)を発表した。大方針7つのチャレンジの1つに「本格的なグローバル化の推進」を掲げ、越境ECでの販売が堅調な中国向けのサプリメントの売上高20億円を3倍の60億円に拡大。24年3月期にはインバウンド需要の売り上げを織り込まずに、連結売上高を21年3月期の1051億円から14.1%増の1200億円、営業利益を同115億円から30%増の150億円を目指す。

 昨年12月から販売している中国でのサプリメントはビタミン、ミネラルの5品目だが、これに加え若年層女性向けの美容サプリを強化。15品目まで拡大を図る。販売は現地代理店パートナー「国薬国際」のネットワークを使い、販売チャネルを拡大。従来の免税店や百貨店に加え、ドラッグストアや薬局にも進出。中国専用の商品の開発も検討する。中国を中心にした販売強化で、9.8%だった海外売上高比率を13.5%まで高める計画だ。

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