化粧品メーカーのファンケルがマスクで活躍している。中国国内の健康食品の販売代理店である中国の国有企業「中国国際医薬衛生有限公司(以下国薬国際)」(本社・中国北京市)から不織布マスクを調達。5月12日から、大人用、女性・子供用など3種類をファンケルの会員、及び一般客向けに販売を開始したのだ。不織布の3層構造フィルターで飛沫などをしっかり捕集、ノーズワイヤーで顔のラインに隙間なくフィット、立体プリーツ加工で鼻や口の圧迫を抑えて不快な息苦しさを解消、耳にやさしい柔らかいゴムを使用といった特徴を持っている。

 販売はファンケルのECサイト「ファンケルオンライン」や直営店舗を通じて行い、マスクを買えない「不安」「不便」の解消を目的としていることから、販売価格は、大人用、女性・子供用とも50枚入りで3590円(税込み)と値頃に設定。しかも、送料はファンケルの負担とした。

 この販売に先立つ5月7日、ファンケルは、厚生労働省の新型コロナウイルス対策本部を通じて、医療機関に高機能マスク1万枚、社会福祉法人日本保育協会を通じて、全国の保育所に不織布マスク10万枚を寄贈している。新型コロナウイルスの治療に当たる医療機関では、高機能マスクが不足し、医療従事者の大きな負担になっている。そこでファンケルは、前述の国薬国際に医療機関で使える高機能マスクの調達を依頼、入手した1万枚を医療従事者に届けたのだ。

 子供を預かる保育所もマスク不足は慢性化している。全国の保育所へ不織布マスク10万枚の寄贈は、ファンケル社員が毎月積み立てている「もっと何かできるはず基金」から100万円を寄付金とし、残りはファンケルが負担した。ファンケル社員の基金をマスク購入金に充てたのは、従業員や多くの生活者が利用している保育の現場への支援を通じ、感謝の気持ちを伝えたかったからだという。

 ファンケルは、SPA(製造小売り)で化粧品やサプリメントなどを販売している企業。マスクも同様に、心地よい肌触り、保湿効果などの高機能を持ったオリジナルマスクを開発、今秋を目処に発売に漕ぎ着ける計画だ。

(冒頭写真は長時間装着しても耳が痛くなりにくいゴムなどを使用し
た「不織布マスク 大人用」)