ファンケルが健康食品事業を強化している。2月10日から永谷園と組み、糖と脂肪の吸収抑制を訴求した機能性表示食品「大人のカロリミットみそ汁カップ 野菜と海藻」をコンビニやスーパーマーケットのほか、ファンケル直営店・通信販売で販売を始めた。野菜と海藻を豊富に含み、合わせて4種のだし(鰹節、宗田節、昆布、煮干し)で風味を上げ、塩分控えめに仕立てた。また糖や脂肪の吸収を抑える機能性関与成分として「難消化性デキストリン」を配合することで弁当や惣菜と合わせたランチ需要などを取り込み、30代、40代を中心にしたカップ味噌汁のターゲット層の獲得を図る。

機能性表示食品「大人のカロリミットみそ汁カップ 野菜と海藻」でカロリミットの認知拡大を図る


 同商品は、ダイエットサプリメント「カロリミット」ブランドから発売する共同開発第3弾商品となる。これまで飲料メーカーのダイドードリンコとペット飲料「大人のカロリミット 茶シリーズ」、ネスレ日本と粉末スティック「ネスレ 毎日サポート カロリミット」など他社との協業により、カロリミットのブランドや機能を使って食品や飲料の開発を進めてきた。


 ファンケルマーケティング本部健康食品事業部の向山嘉一担当部長は、「サプリメント使用者が全体の3割にとどまる中で、サプリメントを食品・飲料形態にした新たな提案を強化しています」と語る。小売店の店頭でもサプリメント売り場にとどまらす、味噌汁や飲料、コーヒー・紅茶など幅広い売り場でブランドの接点を拡大。これにより、カロリミットの認知度を上げ、サプリメントのトライアルユーザーの獲得につなげる狙いだ。

写真右端がファンケルマーケティング本部健康食品事業部の向山嘉一担当部長(ファンケル銀座スクエアでの共同記者会見)


 ファンケルは2030年に目指す姿を「VISION2030」と掲げ、世の中で最も信頼され、選ばれるサプリメントメーカーを目指している。その中でも手に取りやすいダイエットサプリメント「カロリミット」をサプリメント未使用者獲得へのアプローチ役として活用。カロリミットは16年に機能性表示食品として公表され確かな機能を実証済みだ。18年度にはダイエットサプリメント売り上げナンバーワン商品として、シリーズ累計年間売上高88億円と伸長している。ファンケルではサプリメントを摂取する人の裾野を広げるとともに、今後も健康への取り組みに応じた商品・サービスの展開を推進していく。