米小売り最大手ウォルマートのトップが交代する。約12年にわたりグループを率いてきたダグ・マクミロン氏(冒頭写真右)が2026年1月いっぱいで最高経営責任者(CEO)を退任し、新たに2月1日に米国スーパーマーケット部門トップのジョン・ファーナー氏(同左)が就任する。ウォルマートはマクミロン氏のリーダーシップのもとでAIの導入を積極的に進めてきた。ファーナー氏はこの路線を強化させ、AIを軸としたデジタル化で、EC部門で圧倒的な強さを誇るアマゾン・ドット・コムとの差を一気に縮めることを目指すこととなる。

 11月に発表されたウォルマートの8~10月期決算は市場の予想を上回る増収増益で、「米小売業の雄」の貫禄を見せつけた。売上高が前年同期比5.8%増の1794億9600万ドル(約28兆2000億円)、純利益は同34%増の61億4300万ドル(約9600億円)だった。高品質PBの充実などで、高所得層をひきつけたことが好調ぶりに厚みを加えた。

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