止まらぬスーパーセンターの撤退

 中国チェーンストア経営協会(CCFA)が今年6月6日に発表した「2023年中国チェーンストア上位100社」によると、ウォルマート(中国)は23年に1202億1700万元の売上高でトップの座を獲得した(表参照)。それに続き、同協会が7月22日に発表した「2023年中国スーパー上位100社」の中でも、ウォルマートは3年連続でトップにランクインし、中国市場において主導的地位にあることを証明した。

 一見順風満帆に見えるウォルマートだが、ここ数年、「大売場」と呼ばれる同社のスーパーセンター業態は大量閉店に追い込まれており、衰退期に入っていると言われる。その店舗数はピークとなった18年1月の424店から、24年1月には305店となり、6年間で計119店減少した(図参照)。また、今年上半期に少なくとも14店が閉鎖されたと伝えられている。オープンから20年経ったウォルマートの南京市1号店である新街口店、江西省1号店の南昌八一広場店をはじめ、17年にわたり営業を続けた湖北省荊州市の唯一のスーパーセンター北京中路店なども閉店に追い込まれた。

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