「指定医薬部外品」の効能・効果を訴求し市場開拓を狙う

 総合家庭用品メーカーのレックが「グロンサン」・「グロモントPREMIUM」に続き、栄養ドリンク市場に新たな商品を投入する。この2月に発売する新商品は「グロンサン用刃棒」。会食の後の栄養不良に伴う二日酔いのだるさを改善してくれる、サラリーマンにとっては必須の商品だ。

 二日酔い対策商品は既に様々なものが販売されているが、グロンサン用刃棒の強みは「指定医薬部外品」であること。

 グロンサン用刃棒は「栄養不良に伴う二日酔いのだるさの改善」という効能・効果を訴求し、コンビニやドラッグストアへ市場開拓を狙う。

 グロンサン用刃棒は、肝臓の働きを助けるグルクロノラクトンに加え、飲酒によって不足しやすいチアミン硝化物(ビタミンB1)、さらにアルコールの分解酵素の補酵素として働くニコチン酸アミド(ナイアシン)や色々な栄養成分を含むローヤルゼリーなどを有効成分として配合した。

 ドリンク剤に加え錠剤もラインアップしており、こちらはドリンク剤同様、グルクロノラクトンとチアミン硝化物を含むが、ニコチン酸アミドとローヤルゼリーなどの代わりに、肝臓の働きを助けるタウリンやアセトアルデヒドの代謝を促すL-システインを配合。成分は一部異なるが、ドリンク剤同様、栄養不良に伴う二日酔いのだるさの改善・予防の効果をうたっている。

 ドリンク剤は会食の直前あるいは直後に服用できる。また、錠剤は持ち運びしやすく常備用にと、シーンに応じて使い分けることを想定して2種類の剤形を開発した。担当者は、「会食が多く、かつ体力的に衰え、肝臓に負担がかかりやすくなってきた40~60代の男性をメインのターゲット層として、肝臓の働きをサポートする成分を配合し、栄養不良に伴う二日酔いのだるさを改善することを狙った」と説明する。

 パッケージは、グレーと白のモノトーンの地にトーンを抑えたオレンジ色で「グロンサン用刃棒」の商品名を中央に大きく表示。その脇に刀を振り切る侍の姿を黒で描いた。赤が基調のグロンサン、黄色が基調のグロモントPREMIUMのカラフルなパッケージとは異なり、どっしりと落ち着いたイメージに仕上げている。

発売に合わせてテレビCMも投入予定

 販路については、コンビニ、ドラッグストアのみならず、スーパーやホームセンターなど幅広いチャネルを視野に入れている。夫の代わりに妻が購入する代理購入のニーズも期待できるためだ。なお、発売時期の2月にはテレビCMを投入するなど、プロモーションを展開することで認知拡大を図る計画。2月から3月、4月にかけては別れの送別会と出会いの歓迎会で会食の機会はぐっと増える。早くもグロンサン用刃棒が活躍する機会が増えることになりそうだ。