付加価値品を広げドラッグストアでの配荷が拡大

 総合家庭品メーカーのレックが付加価値品の品揃えを広げている。同社の扱いは従来ロングセラー商品中心だったが、営業第一本部が主体となって、消費者ニーズを捉えた、新たな付加価値品を毎年企画・開発して商品化。ドラッグストアやホームセンターなどを中心に、秋と春の新商品の配荷は順調に進んでいる。

 その中でも、この秋の新商品で話題となっているのが「まるで着けてる気がしない!」をキーメッセージに、耳が痛くなりにくいことにこだわって開発した「ふわる付加価値品を広げドラッグストアでの配荷が拡大んNマスク」だ。同社調査によるとマスク購入時には、耳が痛くなりにくいマスクを選んでいる人が約7割(同社調べ・N=788)と圧倒的に多いことから、昨年まで発売していた「ふわるんマスク」をさらに改良。耳ひもは0.885mmから0.755mmに細くし、体温で柔らかく伸びやすくして耳への負担を軽減。熱を感知すると柔らかくなり、ゆっくり顔にフィットする独自技術は特許取得済みだ。

 さらに切れにくい素材を採用して見た目も極細でファンデーションなどの上からでも顔に馴染むのも人気の理由の一つだ。営業第一本部営業企画担当者は「当社の使用調査でも約8割の方から『マスクを着けている気がしない』という意見をいただきました」と狙い通りの手応えを語る。不織布のマスク部分は、より上下に広がり口元に空間ができやすいオメガプリーツの形状に改良、息がしやすく化粧も付きにくい。ノーズフィッターの材質は、ポリエステルで自由に曲げられる素材で、鼻に合うフラット形状に変更。もちろん素材は高機能フィルターの採用で花粉、ウイルス飛沫、PM2.5などからしっかりガードする。

 今回は機能面の改良だけでなく、カラーバリエーションも広げた。従来からのホワイトに加え、ビジネスに最適なライトグレー、グレー、そして顔をパッと明るくする女性に最適なベージュ、ピンク、ライラックの6色(各7枚入、30枚入)(小さめサイズ・各7枚入、30枚入)を揃えた。さらに、ホワイト、ライトグレー、グレーの3色、ベージュ、ピンク、ライラックの3色をそれぞれアソートタイプ(3色・30枚入)として展開する。営業企画担当者は「特に女性は毎日の洋服やメイクなどに合わせたコーディネートの一つとしてカラーマスクを選ぶ傾向が強まっています」と説明。実際にドラッグストアを中心に、10月から配荷が一気に進み、その中でもホワイトと、女性から支持を得た3色のアソートタイプが人気商品となって品薄となっているという。

 同時にパッケージデザインは耳ひもが見えるように上部を透明にし、マスクの色味も一目で売り場でより目立つように改良した。11月からは、商品を愛用している芸人の千原ジュニアを起用し、「着けてる気がしない」ことをテレビCMで強く訴求。これらの販促と連動した形で、特徴的な耳ひもを売り場でしっかり説明していく。

人気商品の「ふわるんNマスク」(30枚入)のホワイト(下段左)、ホワイト、ライトグレー、グレーのアソートタイプ(同中)、ベージュ、ピンク、ライラックのアソートタイプ(同右)

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