大木ヘルスケアホールディングスは本社を移転し、2026年から新本社での業務を開始する。移転先は、旧本社から徒歩2~3分の東京都文京区音羽一丁目16番3号大木ビル(トップ画像)。東京メトロ有楽町線護国寺駅5番出口から徒歩約5分の立地だ。新社屋は築40年の鉄骨鉄筋コンクリート造で地上9階・地下2階。延床面積は5345㎡で旧本社より広い。また、旧本社にはなかったエレベーターも2基備えている。

 リノベーション工事が今年12月に終了する予定で、来年1月末にかけて引っ越しを行う。大木製薬を含む関連会社も入る新社屋のコンセプトは「コミュニケーションが価値を生み出す」。エントランスから続く1階を「コミュニケーションフロア」と位置づけ、社員だけでなく取引先や関係者も利用できるカフェスペースを設けた。また、レイアウトを変更して最大100名規模のイベント開催も可能で、社内外に向けた情報発信などに活用する。

 2階は「ミーティングフロア」として、商談やプレゼンテーションなどに使える17のミーティングルームを配置。3~8階は各部門の執務エリア、9階は役員フロアとして活用。地下1階にはジェンダーフリーのパウダールームも完備した。

2階のミーティングルームの一室
4階の執務エリア

 12月1日に行われたお披露目会で、松井秀正社長は「新社屋では、メーカー様、小売店様、業界関係者様など、当社と協働してくださるすべての皆様が気軽に集まれるカフェスペースを設けた。大木の精神でもある『社会への役立ち』のために一緒になって力を発揮できる設計とした。この環境を生かして新たな価値を生み出していきたい」と抱負を述べた。

 また、松井秀夫会長は「本社ビルを新築したわけではなく、中古のビルに移転しただけ」と笑いながらも「日本は卸と小売業が一緒になって動くことで、あらゆる小売業のみなさまにチャンスを与えられる環境がある」と語り、環境変化の激しい流通業界でさらに存在感を高めていく構えを見せた。

大木ヘルスケアHDの松井秀正社長(左)と松井秀夫会長(右)