クスリのアオキホールディングスは9月8日、事業会社のクスリのアオキが8月13付で経済産業省資源エネルギー庁から行政処分を受けたことを発表した。再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)の申請に当たり提出した書類に偽造や変造があったという。
同社では2022年11月21日に「太陽光プロジェクト」という社内横断組織を組成し、二酸化炭素排出量の削減および電気代高騰対策を目的として、23年夏頃までに約300店舗の屋根上に太陽光パネルを設置した。電気代高騰を受けて、その後に新規設置する太陽パネルについては、23年11月から順次、再生可能エネルギー発電事業計画認定(FIT認定)の申請を開始した。24年6月5日に経済産業省近畿経済産業局エネルギー対策課からFIT認定の申請書類の一部に偽造の疑いがあるとの指摘を受け、社内調査および外部の独立した専門家による調査を実施したという。
今回の行政処分により、5店舗がFIT制度の認定取り消しとなった。同社はFIT認定申請業務の改善やコンプライアンス教育の強化といった再発防止策をすでに講じており、24年11月よりFIT認定申請業務を再開しているという。