日本通信販売協会は8月28日、2024年度の通信販売(EC含む)市場の売上高(速報値)を発表した。売上高は前年比7.3%増の14兆5500億円で、金額ベースでは前年比 9900億円の増加。引き続き円安などによる原料価格高騰が進む中、24年度の伸び率は前年を0.6ポイント上回った。直近10年間の平均成長率は9.1%となり、マイナス成長だった1998年度以来26年連続で増加している。

 通販・EC市場では売り上げ規模の大きい主要企業を中心に堅調な成長が続く。業界全体の動向としては、主にコールセンターやフルフィルメント、マーケティング領域におけるAIの活用による業務効率化の進展や、企業のM&Aを通じた事業多角化の動きが目立っている。