日本調剤は7月31日、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズが同社を買収することを発表した。アドバンテッジは8月1日から9月16日まで、1株当たり3927円でTOB(株式公開買い付け)を実施する。買収総額は約1178億円。アドバンテッジが全株を取得し、東証プライム上場の日本調剤は上場廃止となる。
7月31日に発表された日本調剤の2026年3月期第1四半期決算は売上高941億5500万円(前年同期比8.9%増)、営業利益16億800万円(前年同期比は2億3600万円の赤字)、純利益7億1200万円(同1億4000万円の赤字)の増収増益。
同社は今年5月にAI薬歴作成支援サービスを全763店舗に導入完了したほか、約100店舗に導入済みの調剤ロボットも今後5年で全国店舗への拡大を見込む。また、店舗運営にAIエージェントを導入して、薬剤師の対人業務サポートや外来受付に活用する予定だ。ファンド傘下で、こうしたDX推進に一層力を入れるとみられる。