生協は組合員が助け合い支え合う組織。それを体現したのが今回の日本生協連の会長人事と言えるだろう。女性初、組合員初。だがその視点で見ると意外と遅かったのではという疑問も湧く。日本生協連誕生から74年、女性初、組合員初の会長誕生は、図らずも原点帰り。そんな思惑もあったのではないか。(インタビュアー・栗田晴彦)

生協の横のつながり強化に取り組む

 ――女性初、組合員出身初の日本生協連会長に就任しました。まずはどんなことから取り組んでいきますか。

 新井 組合さんの生活を支えるために、全国の会員生協が今どんなことで困っているのか。そこにまずしっかり耳を傾けたいと思っています。ご案内の通り私は生協の職員ではなく、長い間組合員として生協に関わってきました。もともとは出産後に公園で仲良くなったママ友とさいたまコープに加入して、宅配の共同購入を始めたんですよね。子どもに安全安心のものを食べさせたい。最初はそれだけだったんですけど、配達の職員さんに声を掛けられて、コープのつどいに参加するようになったんです。

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