コロナ下で組合員の定着率が向上した
――2年続きのコロナで生活者の買い物行動は大きく変わりました。生協では、この変化と影響をどう見ていますか。
土屋 バタバタしながら、自らの組織、事業を再認識させられたというのが率直な実感ですね。ご承知のように生協の宅配は、内食需要が急増すると、それに対応できずに、商品の企画を削るとか、お一人様1個に個数を制限するとか、お届けできないなどの弱みが出てしまった。チラシを前の週に配って注文を受けて、翌週届ける。ちょっと前近代的でリアルタイムに動いているわけではないので、週の半ばに緊急事態宣言が出たりすると、注文がどっと来て対応できなかったのです。