ペンギンに焼き芋、カタカナの「ド」の文字。インスタグラムで「#donki」がついた投稿は約7万件、しかもその大半が外国人による投稿だ。ドン・キホーテに対する外国人客の圧倒的支持を物語る数字だろう。
 そのドンキですら、インバウンド需要の取りこぼしがあるという。増え続ける訪日客にいかにスピード感を持って対応するか。ドンキのインバウンド戦略の最前線を追った。

1~2階は〝ちょっと大きいコンビニ〟

 新宿駅前の繁華街。22時だというのに、町は観光客であふれ、路上で酒を愉しむ東南アジア系の若者や、人気のラーメン店に並ぶ欧米ファミリーの姿も見られる。中でもアジアの〝ナイトマーケット〟を思わせる賑わいを見せているのがドン・キホーテだ。

 そのドンキが6月13日にオープンしたのが、「新宿東南口別館」。店名が示す通り、そもそもドンキは「新宿東南口店」がある。別館は、東南口店から約100m離れた、インバウンド特化のサテライト店との位置づけだ。

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