ヤオコーは、6月11日、東京23区初の店舗、杉並桃井店を東京杉並区にオープンした。荻窪消防署近くの青梅街道沿い、昨年6月に閉店したクイーンズ伊勢丹杉並桃井店の跡への出店だ。

 店舗面積は510坪。3階建ての建物の1階部分がヤオコーの売り場で、2階にはモスバーガーやトモズなどのテナントが入り、3階が駐車場となっている。

 23区初出店だが、都心部より10km以上離れていること、510坪というヤオコーの標準規模の売り場面積が確保できることから、都市型店ではなく、従来のヤオコーのフォーマットで出店した。ただ、クイーンズ伊勢丹の後継であり、商圏の平均所得が高いこともあり、高価格帯のワインや国産大豆のオリジナル豆腐など、アッパーに振った商品も取り揃え、刺し身やとんかつは切り身を厚くカットして価値を向上させた。さらに、今後の都市型店出店に向けたMDも同店で実験導入している。

 今後、顧客の動向を見ながら、MDの修正を重ね、初年度売上高30億円を目指す構えだ。

青果売り場正面。国産マンゴーとアメリカンチェリーが並ぶ
厚切りの刺し身で価値向上。好評であれば水平展開する
同じく厚切りカットのロースとんかつ
酒はワインを強化。ワインセラーも設置している