ヤオコーはディスカウント業態フーコットの深谷店を今年9月に、三芳店を今冬オープンする。これによりフーコットはプロセスセンター(PC)の安定稼働の最低ラインと見る5店舗体制となる。

 飯能店(埼玉県飯能市)、昭島店(東京都昭島市)、秩父店(埼玉県秩父市)に続く4号店となる深谷店の出店場所は埼玉県深谷市上柴町東二丁目25-5。JR高崎線の籠原駅から車で6分ほどの距離にあり、周辺にはイトーヨーカドーを核店舗とするアリオ深谷があるほか、ベルク数店がドミナントを築いている。北東に1km強の位置にはマミーマート籠原店と対峙する自社競合のヤオコー籠原店もある。

 5号店の三芳店の出店場所は埼玉県入間郡三芳町大字竹間沢字新開381-6。東武鉄道東上本線のみずほ台駅から徒歩17分。こちらは500m圏にビッグエー三芳竹間沢店、マルエツみずほ台店などがある。

 フーコットは埼玉県小川町に専用のPCを構え、鮮魚や精肉はそこからアウトパックで納品している。今のところフーコット5店舗の出店エリアは広くばらけているが、配置はこのPCを取り囲むようになっている。

「5店舗体制」はフーコット立ち上げ当初にヤオコーの川野澄人社長が一つの目標と置いた数字だ。理由はそこでようやく「PCが安定稼働に乗る」ため。ここからバックの機能を十全に活用し、単店を軌道に乗せた上で、出店加速のフェーズに入れるか。4号店、5号店の立ち上がりはそれを占う試金石となりそうだ。

(冒頭写真は3号店の秩父店)