ヤオコーの川野澄人社長は11月12日、2021年度第2四半期決算の席で今年8月オープンのDS新業態・フーコット飯能店の状況を語った。

 売り上げは「ほぼ計画通りに推移している」とした一方で、課題として「エイヴイの店に比べ、買い上げ点数がまだ少ない」ことを指摘。「安さの見せ方、商品の選定・陳列の面で(エイヴイに)追いついていない部分がある」と現状を分析した。

 フーコット飯能店は今年8月に埼玉県飯能市にオープン。広く取った通路に装飾の一切ない什器、冷蔵ケースで大量陳列する“エイヴイ流”を踏襲した売り場を展開。インストア加工も極力省き、EDLPの原資に回している。

「チラシも打たないので認知が高まるのはこれからと見ている。商品の安さを浸透させていきながら、徐々にエイヴイのようなまとめ買いを増やしていきたい」と川野社長。また、来年3月に東京都昭島市にオープンする2号店・昭島店にも触れ、「立地・競合の違いも見ながら、お客様の支持を得られる改良を施していく」と話した。

 ヤオコーの21年度第2四半期業績は、営業収益2694億2600万円(前期比104.2%)、営業利益172億5000万円(同109.0%)の増収増益で着地。コロナの巣ごもり需要が継続して売り上げを押し上げたことに加え、各種経費コントロールが利益増につながった。(写真は建設中のフーコット昭島店、11月7日撮影)

詳しくは月刊激流2022年3月号〔検証 ヤオコー 真の実力〕 で掲載