ヤオコーの2023年3月期上期決算は、営業収益2798億5600万円(前期比3.9%増)、営業利益159億6500万円(7.5%減)、経常利益157億3000万円(7.5%減)、四半期純利益107億5900万円(5.7%減)の増収減益だった。トップラインが伸びたことで営業総利益も増えたが、販管費の増加分を吸収しきれなかった。中でも水光熱費は前期より4割近く増えた。

 上期は価格の打ち出しを強め、月間販促の「厳選100品」を継続。輸入牛のアンガス肩ロースを値頃で販売するなど、売り上げを伸ばした。一方で強みのデリカは、俵型のおむすびや具材の入ったフランスパンなど、既存の枠にとらわれない商品を開発してヒットさせた。価格に頼らない売り方として催事企画にも力を入れており、9月の十五夜企画では限定のデリカ商品を販売したり、十五夜レシピを提案したりするなどして、ヤング層のライトユーザーの来店動機づくりに取り組んだ。

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