中間期から一転、増益企業が続出した
営業減益が相次いだ中間期から一転、大手総合スーパー(GMS)・食品スーパー(SM)の2025年2月期・3月期業績は、25社中、半数を超える15社が増収増益(黒字転換含む)となった(一覧表参照)。
まさにインフレと向き合った1年だった。商品の値上げが相次ぎ、1品単価の上昇が客単価を押し上げた結果、各社の通期売上高は25社全社が増収を達成。一方で賃上げによる人件費の増加分が重くのしかかり、これを粗利増で補えるかどうかが問われた。結果、上期はコスト増を補いきれず、増益を達成したのはヤオコー、ヨークベニマル、バローホールディングス(HD)のSM事業、マックスバリュ東海、サンエー、ハローズ、エコスの7社だけだった。