衣料品大手ファーストリテイリング(以降ファストリ)のユニクロが欧州で好調だ。2001年に英ロンドンに欧州1号店を開店し、現在では欧州11カ国で80超の店舗を展開。「ザラ」などを手掛ける世界最大手アパレル企業・インディテックスの本拠地スペインでも、当初は苦戦を予想する向きがあったものの、現在ではベーシック衣料の代名詞として定着しつつある。ユニクロが欧州でたどってきた足跡を現地のメディア報道などから読み解いてみよう。

 ファストリが24年10月に発表した8月期決算では、北米と欧州での好調を受けて、世界全体での売上総額は前年比12.2%増の3兆1038億円となり初めて3兆円を突破。世界のアパレル業界の売上高では、首位がインディテックスで約5.99兆円(同年1月期)で、「H&M」のヘネス&マウリッツ(約3.39兆円、23年11月期)が続き、ファストリは2位の座をうかがう位置につけている。

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