J.フロントリテイリングは、11月9〜18日の10日間、大丸梅田店(大阪市北区)で、最新のXRテクノロジーを組み合わせた新ジャンルのイベントを開催する。
XRとは今話題のVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった技術を総称したもの。リアルとバーチャルが重なり合うことで、これまでの生活様式が変わる可能性を秘めている。
同イベントは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使い、体験者が物語の主人公になりきってストーリーに没入することができる体験型イベントで、体験料は一人2000円。物語は謎解きを掛け合わせており、監督は映画「カメラをとめるな!」の上田慎一郎氏が担当した。
こういったXR体験の「販売」はJ.フロントでは初の取り組みとなる。
J.フロントでは、今年度からの中期経営計画に「コンテンツの保有」を掲げている。リテール事業の新たな成長に向けて、デジタル領域を強化しており、その第一弾として今年4月に空間コンピューティング時代の事業創出を目的とした共創型オープンイノベーションラボ「STYLY Spatial Computing Lab(以下SSCL)」をSTYLY、WIRED、KDDIの3社とともに発足した。今後のグループ各社への展開ならびに事業の深化が注目される。