ファミリーマートがスイーツ強化に本腰を入れる。商品開発を今まで以上に加速するとともに、今後は「スイーツのファミマ」をテーマにしたクロスカテゴリーでのキャンペーンを時季ごとに継続的に実施していく。来店目的の一つとして認知を広げ、客数増の新たな武器としたい考えだ。
ファミマの今年3~8月のデザート・菓子・アイスカテゴリーの日商は前年比105.8%で推移し、全体の既存店前年比(102.7%)を上回る成長を遂げている。木下紀之商品本部長補佐は、「お客様にファミマへの来店目的を聞くと、おむすび・パンなどの主力カテゴリーに次いで、デザートや菓子・アイスなどが挙がるようになってきている」と現状を説明する。
そこでファミマは「スイーツ」の定義を「ココロとカラダが癒される、気分がアガる甘いモノ全て」と定め、パンや飲料も含めたカテゴリー横断で幅広い企画・商品を訴求。目的買いで何度も来店してもらい、関連購買も誘引することで、さらなる客数増・併買増をスイーツで狙っていく方策を打ち立てている。
10月29日からはその第1弾として、チョコスイーツ13種を販売する「ファミマがチョコだらけ!」キャンペーンをスタートした。チョコレートをメイン食材に、食感に着目して開発した商品を展開する。
注目は温めることで中のチョコが溶け出す「濃厚フォンダンショコラ」(税別249円)だ。ファミマオリジナルのエクアドル産チョコレート「エクアドル・スペシャル」を約52%使用した“むぎゅとろ”食感が特徴。
そのほか「たっぷりチョコホイップのキューブデニッシュ」(184円)、「濃厚チョコアイスバー~オレンジピール入り~」(230円)、「エクアドル産チョコレート使用チョコレートドリンク」(221円)、「しみこみショコラいちご」(323円)など、バラエティー豊かな商品を売り場の随所で展開する。
木下本部長補佐は「スイーツのファミマ」の取り組みを推し進めることで、「コンビニでスイーツを買うなら“ファミリーマート”と一番最初に想起されるチェーンになる」と意気込みを語った。