小林製薬は9月17日、紅麹原料を含むサプリメントの健康被害問題の再発防止策の策定に関するメディア説明会を開催した。公表が後手に回った点などを踏まえ、経営責任を明確化し、7月23日開催の臨時取締役会において代表取締役の人事異動も決定した。
小林一雅会長、小林章浩社長の2人は辞任し、それぞれ特別顧問、取締役補償担当に就任した。後任に創業家以外で初の社長として山根聡専務取締役(冒頭写真中央)が社長に就任した。山根社長は「今後、創業家依存から脱却し、私が経営の先頭になって再発防止に努めていく」と力を込めた。また創業家との関係を見直し、小林製薬の株式の約3割を持つ創業家一族に経営権を戻すことはないとした。