サンスターは9月20日、「Mouth&BodyメディアセミナーVol.3 40代からはじめるオーラルフレイル予防のススメ」を東京・御茶ノ水で開催した。

 本セミナーは、サンスターが様々な分野の専門家を招き、新たな視点から口腔ケアの重要性を説くもので、今回は「女性ホルモンと歯周病」、「防災の専門家から学ぶオーラルケア」に続く3回目。オーラルフレイル、いわゆる口の機能の衰えは高齢者に限った症状ではなく、若いうちから始まっているとして、正しい理解と早期の対策を訴えた。

 まず、東京都健康長寿医療センター 歯科口腔外科の平野浩彦部長が登壇し、今年4月1日にオーラルフレイルの概念が改めて整理されたことを解説。そこで提唱された口の機能低下をセルフチェックできる5項目を紹介し、オーラルフレイルを「自分ごと」と捉える大切さを語った。「軽微な衰えが重複していくことでリスクが増していきます。重症化する前に気づき、対策をすることで、口の機能は改善していくことができます」と平野部長。講演の後半には、フレイル対策に効果的な口腔体操も紹介した。

東京都健康長寿医療センター 歯科口腔外科の平野浩彦部長

 続いて、サンスターグループ 研究開発統括部 東京サテライト研究室の永谷美幸氏が登壇。オーラルフレイルが「抑うつ傾向」などのリスクを高めるといった最新研究を紹介するとともに、サンスターが行う啓発活動、提供する製品・サービスについて発表した。「歯の喪失予防」のために様々なオーラルケア製品を提案している同社だが、2021年に「口の機能維持」のためのアプリを開発。これに今年8月、新たにトレーニング機能を追加した。永谷氏は「口の動きのチェック、筋力アップがアプリで手軽にできる。履歴も確認できるので、毎日続けていただくことで日々を健やかに過ごしていただきたい」と述べた。

サンスターグループ 研究開発統括部 東京サテライト研究室の永谷美幸氏

 セミナー当日、会場の隣室にはアプリを実際に体験できるブースも設置。多くの来場者でにぎわいを見せていた。

「おくち元気チェック」アプリの体験ブース