サンスターは5月30日、6月の「歯と口の健康週間」に合わせて、「Mouth&Bodyメディアセミナー Vol.2 防災の専門家から学ぶ、最新のサステナブルな防災対策誰にでも起こりうる在宅避難と災害時のオーラルケア」をテーマにセミナーを開催した。
同セミナーでは、「防災に関する意識調査」を事前に実施。全国の20〜60代の男女2000人を対象に、家庭での防災備蓄とオーラルケア用品について調査したところ、約85%の人がオーラルケア製品を備蓄していないことが明らかになった。この結果を受け、セミナーでは、「災害関連死」「在宅避難」をキーワードに、オーラルケアの重要性を指摘。避難所で命を落とす災害関連死で最も多い疾患が「肺炎」。その中でも、唾液や食べ物が誤って気管に入ることで起きるのが「誤嚥性肺炎」と説明。高齢者や歯周病患者が併発しやすい誤嚥性肺炎は、口腔内の細菌が気管へ流れ込むことで生じるため、水不足で歯磨きができない災害時は発症のリスクが高まることを示した。
さらに近年頻発化している豪雨被害などを踏まえ「在宅備蓄」も提起した。災害時用の液体ハミガキ、洗口液、栄養不足を補う保存可能な食材を消費しながらストック分を買い足す「ローリングストック」、そして平常時、災害時にも使える「フェーズフリー」を推奨している。
サンスター広報部の草野彰吾サステナビリティグループ長は「誤嚥性肺炎は口腔ケアに注意することが大切です」と強調。その中でも防災備蓄品に必要な保存期間を5年に延長した液体ハミガキ「ガム・デンタルリンス」を提案。殺菌剤配合で水がなくても使える液体ハミガキとして紹介した。
サンスターはオーラルケアだけでなく、新たな取り組みとして機能性表示食品「健康道場 緑黄野菜」など健康道場シリーズ6品の推奨にも力を入れている。災害時の栄養摂取に役立つ製品となり、一般社団法人日本災害食学会による日本災害食認証を5月に取得。野菜飲料としては初の認証取得となるなど災害時の栄養摂取に最適なシリーズだ。